はじめに

「TikTokで動画を投稿しても思ったほど反応が出ない」「バズっている企業を見て“自社も同じようにやればいいのか?と試みるが、なかなか波に乗れない」ーーそんな悩みを抱えている企業も多いと思います。
SNS、特にTikTokでは“投稿すればバズるわけでなく、バズるための“仕組み”と“基盤”があります。つまり、バズる企業とバズらない企業の違いは、単なるフォロワー数や動画数の差ではなく、「戦略・構造・実行プロセス」が整っているかどうかにあります。
本記事では、TikTok運用で成果を出している企業と成果が出ていない企業の違いを整理し、自社で運用を見直す際の設計ステップを提示します。
1.バズる/バズらない企業の“前提”の違い
まず、TikTokでバズる企業とバズらない企業を分ける“基礎条件”の違いを整理しましょう。
・バズらない企業は、投稿の“量”・“トレンド素材”・“バズネタ”に頼ることが多く、裏側の価格設計(ターゲット設計・投稿設計・導線設計など)が弱い傾向があります。
つまり、ただ「動画を毎日投稿」「トレンドフォーマットを真似る」ではなく、投稿が「目標/ターゲット/価値」とリンクしているかどうかが大きな差になるのです。
2.バズらない企業に共通する5つの典型的な落とし穴

TikTok運用で成果が上がらない企業には、共通して以下のような落とし穴があります。
1.ターゲット不明確/広すぎる。
例:とにかく「若者」「TikTokユーザー全般」を対象に投稿を始める
→結果:反応は出るかもしれないが、フォロワーが幅広すぎて“熱量のあるファン”になりにくく、動き(DM/購入/シェア)に繋がらない。
2.価値訴求・差別化が弱い
:「見た目が良い動画」「流行り音源を使っただけの動画」を量産。
→結果:視聴はされてもブランド理解や記憶に残るメッセージにならず、継続的なファン化・購入行動に繋がらない
3.投稿から“次動作(導線)”が設計されていない
例:動画を投稿して終わり。リンク誘導・サイト訪問・資料請求など“次”が明確でない。
→結果:視聴数/いいね数は出ても、ビジネス目的の“動き”には結びつかない。
4.フォーマット・投稿設計がトレンド追従型で終わってしまう
例:流行り音源・チャレンジを真似るが、自社のターゲット・価値・ブランドと合っていない
5.振り返り・改善サイクルが回っていない
例:投稿を出して結果を見ず。ただ“数をこなす”運用
→結果:何が効いたか分からず、次に活かせず、ヒット型運用にならない
3.バズる企業に共通する4つの成功要因

逆に、TikTokで成果を出している企業には、明確に備わっている要因があります。
①ターゲット・ペルソナ設計が明確
視聴者/フォロワーが「誰か」を明確に設定されており、その人物が持つ悩み・関心・背景・行動特性を深掘りしています。
結果、動画に「この人に刺さるかどうか」が設計段階に結びつきます。
②ストーリー・価値提供が設計されている
動画が“ただ映える”だけでなく、「このブランドだからこそ伝えられる価値」「この動画を見てフォロワーがこう感じてこう動いて欲しい」という構造を持っています。
この価値提供が続くことで、“ファン化”や“信頼構築”に結びつきます。
③導線・反応設計がある
動画を最後の1フレームでリンク誘導/サイト訪問促進/資料請求促進など“次動作”を設計しており、視聴→行動の流れが描かれています。
ただバズるだけで終わらず、ビジネス成果まで視野に置いています。
④振り返り・改善・スケールの循環が機能している
ヒット動画が出たら「なぜ効いたか」を分析し、フォーマット・尺・構成・テーマを再現・拡大しています。また、フォロワー属性・視聴時間・視聴完了率などを数値で把握し、次の投稿設計に活かしています。
4.TikTok運用を“バズる体制”に変える4ステップ

それでは、自社がTikTokで成果を出すために、戦略的に運用設計を行うステップを紹介します。
①現状整理と目的設計
- 自社のTikTok運用状況:フォロワー数・投稿数・エンゲージメント率・視聴完了率・リンククリック数を把握。
- 目的(KPI)を定義:例)6ヶ月で新規フォロワー+10000人/TikTok経由の問い合わせ+50件/保存率月次+20%。
- 運用が“数だけ”を追っていないか確認。
②ターゲット・価値・差別化設計
- ペルソナを詳細に設計:年齢・性別・ライフスタイル・悩み・TikTokでの行動特性。
- そのペルソナが抱える課題/ニーズを整理し、自社が提供できる数値を明確化。
- 競合・他ブランドとの差別化ポイントを言語化し、「このブランドだからこそ」というストーリーを構築
③フォーマット・投稿設計+導線設計
- ペルソナがTikTok上で接触しやすいフォーマット(例:ショートストーリー型/チャレンジ型/教育系/ライフソリューション系)を選定。
- 投稿内容に「視聴→保存/シェア/サイト訪問/問い合わせ」という導線を設計。
- 投稿数を目的にせず、1投稿1目的として「どのターゲットに/どんな価値をどう動いてもらいか」を明確に。
- KPI設計:保存率・シェア率・リンククリック数・フォロワー転換率など、“動きを伴う反応”を重視。
④分析・改善・スケールのサイクル
- 投稿ごとに反応データ(視聴完了率・保存/シェア数・コメント・フォロー転換率)を収集。
- 効果の高かった投稿の共通要素(テーマ/尺/フォーマット/時間帯)抽出。
- 効果の低かった投稿は「ターゲットズレ/価値ズレ/フォーマットズレ/導線ズレ」のどこが原因かを分析。
- 成功モデルをベースに、投稿数や予算を段階的に拡大。小規模実験→拡張の流れを守る。ß
まとめ

TikTok運用において、バズる企業とバズらない企業の違いは「量の手段」ではなく「設計と構造」になります。ターゲット/価値/導線/フォーマットが戦略的に設計されており、その上で投稿が運用されている企業ほど、視聴数以上の“動き”と“成果”を獲得しています。
単に「動画を出せばいい」「トレンドを追えばバズる」という前提を捨て、「誰に/何を/どのように届けるか」を起点に投稿を設計・実行・改善してください。
そして、バズは偶発的なものではなく、構造化された設計と実行サイクルの中で再現可能なものへと変えることができます。ぜひ、本記事を出発点に、 TikTok運用の戦略設計を見直し、バズ以上の成果を手にしてください。
執筆:株式会社SHIKI JAPAN 取締役 / COO 瀬戸郁哉
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