はじめに

「SNSを毎日投稿しているのに、反応が今一つ」「フォロワーは増えたけど、売上や問い合わせに繋がらない」ーーそんな経験はありませんか?
その原因の一つに、“誰にモテたいか”を明確にしていないことがあります。つまり、「ターゲット」「ペルソナ」「届けたい相手」を設計せずにSNSを運用すると、“いいね”や“フォロワー数”という数値は伸びても、本質的な成果(顧客化・ブランド化・収益化)にはつながらず、迷走してしますのです。
本記事では、「なぜ“誰にモテたいか”を重要なのか」「運用がうまくいかない典型原因」「“誰にモテたいか”を決めてからSNS運用を再構築するためのステップ」を整理します。
1.“誰にモテたいか”とは何か?
まず、用語を整理します。
・これは単に「若者」「女性」「学生」などの属性ではなく、「〇〇という悩み・背景を持ち、この価値を求める人」に焦点を当てることを指します。
・SNSの投稿・コミュニケーション・メッセージは、ターゲットとの“関係構築”を前提にすべきであり、ターゲットが明らかでなければ、投稿内容や接点が“誰に響くか”が定まりません。
この“誰にモテたいか”が曖昧なまま運用をスタートすると、次のような弊害が起きます:
- 投稿テーマがあちこちに広がり、フォロワー数は伸びても「顧客化/収益化」に結びつかない。
- メッセージが散漫になり、ブランドとしての一貫性・差別化が出ない。
- 投稿数やいいね数が目に見える成果となる一方で、その先の“売上”や“ファン化”という中長期成果が見えず、運用が“やっているだけ”になる。
2.なぜ“誰にモテたいか”を決めずに運用してしまうのか?

SNS運用が“ターゲット不明”のまま進行してしまう背景には、次のような要因があります。
2-1.目に見える“数値”を優先してしまう
フォロワー数、いいね数、コメント数などが“成果”として把握しやすいため、まずそちらを伸ばそうという流れになりがちです。しかし、数値が伸びても「その数値が何を意味しているか(誰が・フォローしたか)」まで設計されていない場合、“響いた人”とは違う人たちが集まってしまう恐れがあります。
2-2.流行/手段が先に来てしまう
「みんながTikTokやInstagramを使っているから自社も」「動画コンテンツがバズってるから自社も」と、手段ありきでSNS運用をスタートするケースも多いです。しかし、自社が“誰に/どんな価値を/どのように”届けるかが整理されていなければ、手段だけでは空振りします。
2-3.ターゲット設計・ペルソナ構築のリソースが取れない
特に中小企業や少数体制のマーケチームでは、「営業/制作/投稿」に注力するあまり、SNS運用における戦略設計(=誰にモテたいかを決める作業)に十分な時間や人に割けないことがあります。これにより、“なんとなく投稿”が常態化します。
3.戦略を先に定めると得られる3つのメリット

SNS運用がうまくいかない典型的なパターンを、ターゲット設計が曖昧な状態から整理します。
パターン①:幅広すぎるターゲット→リーチは出るが反応・転換が低い
例えば「若者全般」「20代〜30代女性全員」といった幅の広いターゲットでは、関心・背景・価値観がバラバラで、投稿内容が“誰にも刺さらない”状態fficeForceになりやすいです。結果、いいねやフォローは増えても、問い合わせ・購入・ファン化には繋がりません。
パターン②:価値訴求が弱く、“いいね狙い”の投稿になっている
ターゲットを定めていないと、「とりあえず映え画像」「話題性のある動画」といった“反応/拡散狙い”の投稿になりやすく、ブランドの伝えたい価値が伝わりません。結果、フォロワーとは“接触”できても“共感/共感/行動”にはつながりにくくなります。
パターン③:チャネル・メッセージがバラバラ→ブランド力
「Instagramではこんな投稿、TikTokでは別の投稿、YouTubeではまた別」など、ターゲット・価値・チャネルの設計が抜けていると、メッセージが分散し、ブランドの顔が定まりません。顧客は「この会社って何を大事にしてるの?」と疑問を持つようになります。
4.“誰にモテたいか”を決めて運用を変えるための4ステップ

では、SNS運用において“誰にモテたいか”を前提に据えて運用を再構築するためのステップを紹介します。
①現状整理とターゲット/ペルソナ設計
- 今のフォロワー・反応・経路・投稿内容を棚卸す。誰がフォローしているか、どんな投稿に反応しているかを把握。
- ペルソナを設定:年齢・性別・職業・悩み・背景・価値観・SNSでも行動特性を深掘り。
- 「このペルソナにモテたい/響きたい」と意図を言語化。
②価値設計とメッセージ設計
- そのペルソナが抱えている課題・ニーズを整理。
- 自社/ブランドがどんな価値を提供できるかを明確に。
- SNS投稿・コンテンツのメッセージが「この価値をこの人に届ける」設計になっているかを確認。
③チャネル・コンテンツ設計とKPI設計
- ペルソナがどのチャネル/コンテンツ形式に接触しやすいかを検討(例:Instagramリール/TikTok/ストーリーズ/ライブ)。
- 投稿頻度・フォーマット・テーマ、トーン&マナーを設計し、ペルソナと価値との整合性を確保。
- KPIを設定:フォロワー増加・エンゲージメント率・DM・問い合わせ・購入など、ペルソナが動く数値を定める。
④検証・改善・拡張サイクルを回す
- 投稿後、フォロワーの属性・反応・行動(DM・サイト訪問・購入)をデータ化。
- 反応が薄ければ「ペルソナ/価値/チャネル/メッセージ」のどこにズレがあるかを抽出。
- 投稿内容を調整し、反応が良かったフォーマットを拡張。
- 定期的にペルソナレビューを実施し、SNS運用が“誰にモテたいか”という設計に沿って機能しているかを確認
5.中小企業/マーケターが“誰にモテたいか”を軸にするためのヒント

- SNS運用を「フォロワー数を増やす」ことではなく、「自社が“この人”に響き、動いてもらう」ことと位置付ける。
- ペルソナ設計・価値設計に“投稿前”に必ず時間を割く。最初の1〜2時間がその後の成果を大きく左右します。
- 投稿/コンテンツのテーマを決める際、「この投稿はペルソナのXXXという悩みにどう応えているか」を必ず言語化する習慣をつける。
- 小さく始めて反応を見て、ヒットしたフォーマット・テーマを拡大していくことで、フォロワーの“質”も高められます。
6.まとめ

SNS運用を“誰にモテたいか”という設計抜きで始めると、どうしても“いいね数”や“投稿数”という目に見える数値に引きずられ、成果(顧客化/売上/ファン化)に至らないケースが多くなります。
一方で「このペルソナに・この価値を・この形で届ける」という設計を先に整えた上でSNS運用を行えば、投稿ひとつひとつに意味が生まれ、反応から行動・購入に結びつきやすくなります。
ぜひ、まず“誰にモテたいか”を定め、その上でSNS運用を再設計し、成果につながるマーケティング体制を築いてください。
執筆:株式会社SHIKI JAPAN 取締役 / COO 瀬戸郁哉
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